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作品コンセプト
「自然と人間の関係から視る」
廃墟に込めた人間像 (2015年〜)
私は自然と人間は共に対極の存在にあると考え、その対立・崩壊・淘汰によって人間はいつか肉体的に自然に帰ることになると考えます。人類繁栄のため自然は蝕まれ、人間同士は領土や資源を得るためいがみ合い武器を取る、残念ながらこれが現状だと思います。私はそんな果てしない混沌の先に何が待ち受けているのか、という問いを自ら絵という表現手段で示しています。prisoner(罪なき囚人)シリーズでは人間は常に自然・社会・時間・死など逃れることができない存在に拘束されながら生きているという鬱屈した感情を廃墟を介して表現しています。
人像 (2022年〜)
これまでの廃墟から人間像を込める表現の一方、近年では人間そのもののを像として描いています。像は廃墟として崩れる様子だけではなく、物質が変容したり別の生物と融合したりと、空間や常識に囚われない表現を意識するようになりました。加えてプラスチック版画を取り得ることで大画面での表現が容易になりました。人像シリーズでは人間そのものにスポットを当て、これまでの廃墟にはなかった人間の形や人間の感情を人体や顔、眼を介して表現しています。
After that'22-prisoner8_engraving 80x110cm
新世界より_drypoint.140×200cm
After that'18-静寂 Ⅰ_etching_aquatint 17x13cm
After that'22-prisoner8_engraving 80x110cm
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Initialization_etching 15x25cm
人像D_drypoint 120x80cm
water_etching 13x17cm
Initialization_etching 15x25cm
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