個展を終えて 2026.3.3
- 3月2日
- 読了時間: 2分
長い個展が終わりました。毎日のように在廊し、作品を通してお客様との会話で私なりの思想をお伝えしてきました。
会期前半(2/10〜2/22)の銅版画「パルチャ」を刷る現場制作企画では、プレス機で実際に版を刷り、銅版画の構造や製版方法をお伝えしました。さらには、プラスチック版画による大作版画では、版画の価値観の裾野を広げる一端となったと自負しています。
福岡教育大学で版画を始め20年。東京藝大に入り、出て、様々な思いで版画と向き合い、時には挫折しながら、国内外版画コンペを糧にこれまで活動してきました。12年ぶりとなった日本での個展が、まさかの藝大の地であることに感慨深い気持ちでした。
会期後半(2/24〜3/1)のドローイング企画では、2つの取り組みを行いました。一つは私が描いたドローイングにお客様と一緒にタイトルを考え、私からタイトル、サイン、落款を押すという、二人三脚で作品を完成させるものです。私の作品にお客様の意思が介入することで、その作品の特別感と所有感は並大抵ではありません。私自身、お客様のタイトル付けの目線や価値観に驚かされるシーンもありました。アートは一方通行だけでなく相互関係でより深く多様な発見や価値付けがあるものだと実感しました。
二つ目は藝大ドローイングTシャツの制作です。こちらは想像をはるかに超える反響がありました。ドローイングに関しては、下絵なし一発書きです。イメージやモチーフや表現などなく、集中すらしていない為、お客様やスタッフさんとおしゃべりしながら制作していきます。これが他のアーティストにない特徴と私は思っています。通常なら、制作中に話しかけるなんて、、、と遠慮するところですが、描きながら会話と作品が成立できることに、お客様は安心した様子でどんどん質問をしてくれます。私には話している方が無意識状態に近くなり手がスラスラと動くので、仕事がはかどるのです。そんなやりとりを通じて制作したTシャツは予約込みで完売してしまいました。この成果には今後の制作や個展でのパフォーマンスなど大きな展開を期待しています。
総じて、今回の個展は常に話し声のする個展になりました。
ご覧頂いた皆様、気にかけて下さいました皆様、どうもありがとうございました。
...次回予告、9/23(水祝)〜10/5(月)鎌倉VIVANTにて個展開催予定。
新作銅版画小作品、新作ドローイングTシャツを展示します。
また連日在廊し、現場制作を予定しています。
引き続き宜しくお願い致します。
安河内裕也












































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