第90回記念日本版画協会展 東京(2023)

イベント主任を終えて

90回記念版画展ではデモンストレーション・ワークショップのイベント主任を務めさせていただきました。主任のお話を頂いた時には、これほど大変な務めになるとは知る由もありませんでした。

着任当初はイベントに関して頼れる前例が無く、具体的な規範もありませんでした。なので巡回展業務での経験を頼りに課題解決へ向けて俯瞰的に取り組みました。

まず、業務を進めるにあたって重要なことは情報の収集と共有です。

今回、Googleドライブをプラットフォームにし、各イベントの詳細や担当講師とアシスタントを確認できる組織図の作成にいち早く取り掛かり、個々のイベントへの認知と参加意識の向上を図りました。講師とアシスタントとの連携・交流は馬場総務の所信でもあるため、各イベントで講師との連絡窓口になるアシスタントリーダーを任命し、なるべくチーム内で業務遂行・問題解決に務めていただきました。また、Googleドライブには総務、事務局から収集した情報や写真をまとめ、自由に閲覧・共有できるよう務めました。

　

他にも総務、事務局の監修の元、ポスター・チラシ制作や備品リストの作成を行いました。

イメージを文章でまとめ、イベント開催までの道筋が見えてきたところで、ふとワークショップ会場でイベントがない常時の会場風景に

ついて考えるようになりました。そこで、イベント用に手配した40inchディスプレイを使用して、ワークショップ講師の方々の技法・教

材研究などの作業動画を編集しループ再生することにしました。これにより展示会場に深呼吸するような空間が生まれ、会場内のプレス

機の存在感も相まり、展示全体を通して良いアクセントが生まれたかと思います。

イベントの内容に関しては講師やアシスタントの方々がおっしゃている通りかと思いますので割愛させていただきます。

対外的には90回記念の特別感は発信できたかと思いますが、総務、事務局、講師、アシスタントの方々にはどう映ったでしょうか。未熟な点も多々あったかと思いますが、最後までご協力くださり本当にありがとうございました。今回の経験が来年度以降に活かせるよう反省、改善、引き継ぎを行っていきたく思います。

90回記念版画展イベント主任　　安河内 裕也